膝がポキポキ鳴ることを気にする男性のイメージ。膝の音が鳴る仕組み、ポキッ・ゴリゴリという音の違い、考えられる原因、痛み・腫れ・引っかかりなど注意したい症状を解説する大田区・久が原整体院の記事トップ画像。椅子から立ち上がるとき、膝から「ポキッ」と音がする。階段を上り下りすると、膝の中でゴリゴリとした音や感触がある。

しゃがんだり、膝を伸ばしたりするたびに音が鳴るけれど、痛みはない。

このような膝の音が気になっていませんか?

膝を動かしたときに音が鳴ると、「軟骨がすり減っているのでは?」「将来歩けなくなるのでは?」と不安になる方もいらっしゃいます。

しかし、膝から音が鳴ることだけで、関節に異常があるとは判断できません。

一方で、音と一緒に痛みや腫れ、引っかかりなどがある場合は、注意したい状態もあります。

この記事では、膝がポキポキ鳴る仕組みや考えられる要因、音の種類による違い、日常生活で確認したいポイントについて、大田区・久が原整体院が解説します。

膝がポキポキ鳴るのは異常なの?

膝を曲げ伸ばししたときに音が鳴る現象は、医学的には関節のクレピタス(crepitus)などと表現されることがあります。

実際には、ポキッ、パキッ、コキッ、ゴリゴリ、ギシギシなど、音の種類や感じ方は人によって異なります。

そして、膝の音が鳴るからといって、必ずしも病気や関節の損傷があるわけではありません。

2025年に公表された系統的レビュー・メタ解析では、膝の音は一般集団の約41%、膝に痛みがない人でも約36%に認められると推定されました。

ただし、この研究では対象や調査方法によるばらつきが大きく、音の出現率や関節の状態との関連について、エビデンスの確実性は低い、または非常に低いと評価されています。

つまり、膝の音は珍しい現象ではありませんが、音だけで膝の健康状態を判断することもできません。

大切なのは、音が鳴ることに加えて、痛みや腫れ、動かしにくさなどがあるかどうかです。

膝から音が鳴るときに考えられる5つの要因

1.関節内部の圧力変化

膝の関節内部には、関節液と呼ばれる液体があります。

関節液は、関節の動きを滑らかにし、関節の組織を保護する役割を担っています。

関節を動かした際には、関節内部の圧力が変化します。そのときの現象が、ポキッという音に関係する可能性があります。

ただし、関節の音がすべて気泡によって起きていると断定することはできません。

痛みや腫れ、動かしにくさを伴わない単発の音であれば、過度に心配する必要がない場合もあります。

2.膝のお皿の動きが関係している

膝のお皿は、医学的には膝蓋骨と呼ばれます。

膝を曲げたり伸ばしたりするとき、膝蓋骨は太ももの骨にある溝に沿って動きます。

この周辺の動きや組織の状態によって、膝の前側から音や違和感を感じることがあります。

特に、次のような動作で音が気になる場合は、膝のお皿周辺の状態にも目を向けてみましょう。

  • 椅子から立ち上がるとき
  • 階段を上り下りするとき
  • しゃがんで立ち上がるとき
  • 膝を伸ばしたり曲げたりするとき

ただし、膝のお皿から音が鳴るだけで、特定の関節疾患と判断することはできません。

3.腱や靱帯など、周囲の組織の動き

膝の周囲には、筋肉につながる腱や、関節を安定させる靱帯などがあります。

膝を曲げ伸ばしするときには、これらの組織も動いています。

その際、腱などの組織が骨の出っ張り付近を移動して、パキッ、カクッという音や感触が出る場合があります。

特定の角度だけで音が鳴る、膝の内側や外側の限られた場所で音がする場合などは、どの動作で起きるのかを確認することが大切です。

4.関節軟骨などの変化

膝関節では、太ももの骨とすねの骨が向かい合い、その表面を関節軟骨が覆っています。

軟骨は、関節の表面を滑らかに保ち、荷重を分散する働きがあります。

加齢や関節への負担、外傷などによって関節の状態が変化すると、膝の曲げ伸ばしでゴリゴリ、ギシギシとした音や感触が出る場合があります。

変形性膝関節症では、膝の痛みや腫れ、動かしにくさなどに加えて、関節の音を感じることもあります。

しかし、ゴリゴリ音が鳴るからといって、必ず軟骨がすり減っていると決めつけることはできません。

音のほかに、歩き始めの痛み、階段の上り下りのつらさ、膝の腫れなどがあるかを確認しましょう。


日本整形外科学会「変形性膝関節症」

5.半月板や靱帯などの損傷

膝の内部には、半月板や靱帯など、関節の安定性に関わる組織があります。

スポーツ中の方向転換や着地、転倒、膝をひねる動作などをきっかけに、これらの組織を損傷する場合があります。

損傷したときには、音だけでなく、次のような症状が出ることがあります。

  • 膝に強い痛みが出る
  • 短時間で膝が腫れる
  • 膝が引っかかる感じがある
  • 膝が途中で止まり、伸ばしにくい
  • 歩くと膝が不安定になる

けがの瞬間に大きな音がした場合や、その後に腫れや不安定感が出た場合は、単なる関節音と考えずに状態を確認する必要があります。


日本整形外科学会「半月板損傷」

ポキポキ・ゴリゴリ・パキッ、音の違いだけで判断できる?

膝から聞こえる音には、さまざまな種類があります。

ただし、音の表現だけで原因を特定することはできません。音が出るタイミングや、痛み・腫れを伴うかどうかを合わせて確認しましょう。

ポキッ・パキッという単発の音

膝を動かした瞬間に、一度だけポキッと音が鳴ることがあります。

痛みや腫れ、動かしにくさがなく、普段どおり歩ける場合は、直ちに問題があるとは限りません。

ただし、けがをした直後に大きな音がした場合は、音だけで判断せず、痛みや腫れなども確認してください。

ゴリゴリ・ギシギシという音や感触

膝を曲げ伸ばしするたびに、細かい音やこすれるような感触が続くことがあります。

関節の表面や膝のお皿の周辺など、複数の組織が関係する可能性があります。

痛みや腫れ、動かしにくさが一緒にある場合は、関節の状態を確認することが大切です。

カクッ・パキッと引っかかるような音

音とともに、膝が引っかかる、途中で止まる、急に動かしにくくなる場合は注意が必要です。

半月板や関節内の組織などが関係している可能性があります。

特に、膝が引っかかって伸ばせない、曲げ伸ばしが急にできなくなった場合は、無理に動かして音を鳴らそうとしないでください。

膝の曲げ伸ばしや裏側の痛みについては、こちらの記事でも紹介しています。


膝の裏が痛い原因は?曲げ伸ばしの痛みと注意点|久が原整体院

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膝の音と一緒に確認したい5つの症状

膝の音が気になるときは、音そのものよりも、ほかにどのような症状があるかを確認することが大切です。

1.膝に痛みがある

音が鳴るだけでなく、膝の曲げ伸ばしや歩行で痛みが出る場合は、関節や周囲の組織の状態を確認する必要があります。

2.膝が腫れている

膝のお皿の周辺が膨らんでいる、いつもより曲げにくい、膝が張ったように感じる場合は、関節内や周囲の組織に炎症などが起きている可能性があります。


膝に水がたまる原因は?腫れ・熱感・痛みの注意点|久が原整体院

3.膝が引っかかる、伸びにくい

膝を動かすと途中で引っかかる、完全に伸ばせない、曲げ伸ばしが急に難しくなった場合は、関節内部の問題が関係している可能性があります。

無理に膝を伸ばそうとしたり、何度も曲げ伸ばししたりすることは避けましょう。

4.階段や立ち上がりで痛む

膝の音に加えて、階段を下りるときや、椅子から立ち上がるときに痛みが出る場合は、膝関節の状態や動作時の負担も確認したいポイントです。


階段を下りると膝が痛い原因と日常の工夫|久が原整体院

5.膝がガクッとなる、不安定になる

音が鳴るだけでなく、膝が急に抜けるように感じたり、歩いている途中でガクッとなったりする場合は、関節の安定性も確認する必要があります。

膝が不安定になる症状については、こちらの記事も参考になります。


久が原整体院の膝の痛みに関する記事一覧

音が鳴ることに加えて、痛み・腫れ・引っかかり・不安定感があるかどうかが、膝の状態を考えるうえで重要です。

膝の音が気になるときの日常生活での工夫

1.音を鳴らそうとして無理に動かさない

膝が鳴ると気になって、何度も曲げ伸ばしして音を確かめたくなることがあります。

しかし、わざと強く膝を曲げたり、ひねったりして音を出す必要はありません。

普段の生活で自然に動かす範囲を大切にしましょう。

2.急に運動量を増やさない

急に長距離を歩いたり、慣れない運動を始めたりすると、膝周辺に負担がかかることがあります。

運動を始めるときは、身体の状態に合わせて無理のない範囲から行いましょう。

3.痛みが出る動作は一時的に調整する

階段や深くしゃがむ動作などで痛みが出る場合は、無理に繰り返さず、動作の回数や深さを調整してみましょう。

ただし、痛みがない場合まで日常の動きを過度に制限する必要はありません。

4.膝だけでなく身体全体の動きを意識する

歩いたり立ち上がったりするときには、膝だけでなく股関節や足首、骨盤、体幹なども一緒に動いています。

膝に違和感がある場合は、どの動作で負担を感じるのか、身体全体の動きも振り返ってみましょう。

膝の音だけに注目するのではなく、痛みや動かしにくさ、日常生活で困っている動作も合わせて確認することが大切です。

こんな状態では早めに整形外科で確認を

膝の音に加えて、次のような症状がある場合は、音だけの問題と考えず、整形外科で状態を確認しましょう。

  • けがをした直後から痛みや腫れが出た
  • 膝が急に大きく腫れた
  • 膝が引っかかって動かせない、伸ばせない
  • 体重をかけられないほど痛い
  • 膝が赤く腫れて熱を持ち、発熱もある
  • 膝が何度も崩れる、力が抜ける

特に、膝が赤く熱を持ち、発熱を伴う場合は関節の感染なども考えられるため、早急な医療評価が必要です。

また、痛みがない音でも、長く続いて気になる場合や、音の出方が変化した場合は、状態を確認しておくと安心です。


NHS「Knee pain(膝の痛み)」

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久が原整体院では膝だけでなく身体全体の動きを確認します

膝から音が鳴る場合、まずは音が出る動作や、痛み・腫れなどの有無を確認することが大切です。

久が原整体院では、膝だけを見るのではなく、姿勢や骨盤、股関節、足首など、身体全体の動きにも目を向けています。

歩く、立ち上がる、階段を上り下りするなど、日常生活のどのような動作で違和感が出るのかを伺い、身体の使い方や動きの特徴を確認します。

そのうえで、一人ひとりの状態に合わせて、施術や日常生活での工夫を考えていきます。

ただし、関節の音だけから軟骨や半月板の状態を判断することはできません。腫れや強い痛み、引っかかりなどがある場合は、整形外科での評価を優先してください。

膝の音だけにとらわれず、実際に困っている動作や身体全体の状態を確認することを大切にしています。

まとめ|膝がポキポキ鳴るときは音と症状を分けて考えましょう

膝がポキポキ鳴る原因には、関節内部の圧力変化や膝のお皿の動き、腱などの周囲組織、関節の変化、半月板や靱帯の損傷など、さまざまな可能性があります。

音が鳴るだけで、痛みや腫れ、動かしにくさがない場合は、直ちに大きな問題があるとは限りません。

一方で、音と一緒に痛みや腫れ、引っかかり、不安定感などがある場合は、注意が必要です。

  • 膝の音だけで病気と決めつけない
  • ポキポキ・ゴリゴリなど音の出方を確認する
  • 痛みや腫れ、引っかかりがないか確認する
  • 音を出そうとして無理に膝を動かさない
  • けがや強い症状がある場合は整形外科で確認する
  • 日常生活で困る動作や身体全体の動きにも目を向ける

膝の音を正しく理解するためには、音そのものだけでなく、痛み・腫れ・動かしにくさなどを合わせて確認することが大切です。

大田区・久が原周辺で膝の痛みにお悩みの方へ

久が原整体院では、膝の痛みや違和感についてお話を伺い、姿勢や股関節、足首なども含めて身体全体の動きを確認しています。

膝の音が気になる方、階段や歩行で違和感がある方、膝の動きについて不安がある方は、現在の状態や困っている動作についてご相談いただけます。


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参考文献・参考情報

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。膝の音だけで病気の診断を行うことはできません。痛みや腫れ、膝が動かせないなどの症状がある場合は、整形外科で状態を確認してください。