
朝、靴下を履こうとして片足を持ち上げたとき、脚の付け根が痛む。足を胸のほうへ近づけにくい。ズボンを履くときや、足の爪を切るときにも股関節が気になる——。
このような変化があると、「身体が硬くなっただけかな」「年齢のせいかな」と考えるかもしれません。しかし、靴下を履きにくい理由は一つとは限らず、股関節の動きや関節そのものの状態、周辺の筋肉など、いくつかの要因が考えられます。
この記事では、靴下を履くと股関節が痛い・足を上げにくいときに考えられること、日常生活での工夫、医療機関に相談したい目安を紹介します。症状だけで病名を決めつけず、今の状態を整理するためにお役立てください。
靴下を履くときの股関節の痛みや、足の上げにくさでお困りですか?
痛みが始まった時期や、どの動作で困るのかを整理して相談できます。医療機関での確認が必要な症状がある場合は、まず受診を優先してください。
久が原整体院にLINEで相談・予約する相談時は「いつから」「どちら側か」「靴下を履く・歩く・階段など、どの動作で痛むか」を送ると伝わりやすくなります。予約前の質問からでも大丈夫です。
靴下を履くと股関節が痛くなるのはなぜ?
靴下を履くときは、片脚を持ち上げ、股関節を曲げたり、外側へ開いたり、少しひねったりする動きが組み合わさります。普段の歩行とは違い、股関節を深く曲げる必要がある動作です。
そのため、股関節を動かせる範囲が小さくなっていたり、関節や周囲の組織に痛みが出ていたりすると、靴下を履く動作で不便を感じることがあります。ただし、靴下が履きにくいという症状だけで、原因や病名を判断することはできません。
公益社団法人日本整形外科学会も、変形性股関節症では靴下を履きにくい、足の爪を切りにくいなどの日常動作の困難が現れることがあると説明しています。診断では、症状や診察に加えて、必要に応じて画像検査などが行われます。
考えられる4つの背景
1.股関節を曲げる動きが小さくなっている
靴下を履くには、股関節を深く曲げる動きが必要です。以前より足を持ち上げにくい、膝を胸に近づけにくい、左右で動かしやすさが違うといった変化があれば、股関節の動きの範囲を確認する必要があります。
痛みが出る方向へ無理に押し込んだり、反動をつけたりすることは避けてください。
2.股関節まわりの筋肉や腱などが負担を受けている
股関節のまわりには、脚を持ち上げる、外へ開く、姿勢を保つなどの動きに関わる筋肉や腱があります。身体の使い方や活動量の変化などによって、これらの組織に負担がかかることもあります。
ただし、筋肉の硬さだけが原因と決めつけるのは適切ではありません。痛む場所や出始めた時期、歩くときにも痛むかどうかなどを合わせて考えます。
3.変形性股関節症など、関節そのものの問題
股関節の関節軟骨や骨の形などに変化が生じると、痛みや動かしにくさが出ることがあります。脚の付け根が痛む、歩き始めに痛む、長く歩くとつらい、靴下や足の爪の手入れが難しくなってきた、といった変化が重なる場合は、医療機関で股関節の状態を確認してもらいましょう。
年齢や症状だけで変形性股関節症と決めることはできません。自己判断せず、必要に応じて整形外科で診察を受けてください。
4.腰・骨盤・膝など、身体全体の動きも関係することがある
靴下を履く動作では、股関節だけでなく、腰や骨盤の動き、膝を曲げる角度、身体を傾ける動きも組み合わさります。どこかの動きが制限されると、別の部分で補うような動きになることもあります。
ただし、腰や骨盤の状態が必ず原因だという意味ではありません。痛みが出る動作を実際に確認し、必要に応じて医療機関で病気や関節の状態を調べることが大切です。

自分の状態を整理するために確認したいこと
相談や受診の際には、次の点を覚えておくと、状況を伝えやすくなります。
- いつから始まったか:急に始まったのか、少しずつ履きにくくなったのか。
- どこが痛むか:脚の付け根、股関節の外側、お尻、太ももなど。
- どんな動きで出るか:足を持ち上げる、外に開く、歩き始める、階段を上り下りするなど。
- 左右差があるか:片側だけか、両側か。以前と比べて動きに変化があるか。
- 生活への影響:靴下だけでなく、靴を履く、爪を切る、車に乗り降りする、歩くときにも支障があるか。
これらは原因を自分で診断するためではなく、医療機関や相談先に困りごとを正確に伝えるための確認事項です。
「いつ、どの動きで痛むか」を相談したい方へ
久が原整体院では、腰や股関節だけを見るのではなく、姿勢、骨盤、背骨、股関節の動き、日常生活での身体の使い方を確認し、状態と対応方針を分かりやすく説明することを大切にしています。病気の診断や画像検査が必要な場合は、医療機関での確認を優先してください。
股関節の動かしにくさをLINEで相談する「靴下を履くと右の股関節が痛む」「最近、足を上げにくい」など、具体的な動作を添えてください。
靴下を履くときにできる日常生活の工夫
痛みを我慢して股関節を深く曲げない
靴下を履こうとして痛みが出る場合は、無理に足を胸に近づけたり、勢いをつけて曲げたりしないようにしましょう。痛みを我慢して繰り返す必要はありません。
安定した椅子に座って、転倒しにくい姿勢で行う
立ったまま無理に片脚を持ち上げると、バランスを崩すことがあります。必要に応じて背もたれのある安定した椅子を使い、足元に物を置かず、安全な姿勢で行ってください。
靴下エイドなどの補助具を活用する
股関節を深く曲げることがつらい場合は、靴下を履くための補助具や長い柄の靴べらなどを使う方法もあります。痛みのある動きを無理に続けず、日常生活の負担を減らす工夫を考えましょう。
強いストレッチを自己流で続けない
原因がはっきりしない状態で、股関節を強く引き寄せたり、痛みを我慢して伸ばしたりする必要はありません。急に痛みが出た場合や、症状が悪化している場合は、運動やストレッチよりも先に医療機関へ相談してください。

こんなときは医療機関へ相談してください
- 転倒やぶつけた後から股関節が痛くなった。
- 急に強い痛みが出た、歩くのが難しい、体重をかけられない。
- 股関節周辺に強い腫れや熱感がある、発熱を伴う。
- 痛みが続く、徐々に強くなる、夜も痛くて眠れない。
- 靴下だけでなく、歩行や階段、車の乗り降りにも支障が出ている。
特に転倒後の強い痛みや、立てない・歩けない状態は、整体の相談よりも医療機関での評価を優先してください。
股関節の痛みには、関節の変化や外傷など医療機関での診察が必要な原因もあります。症状だけでは区別できないため、必要な検査や診断を受けることが大切です。
久が原整体院で大切にしていること
靴下を履くときの痛みが気になると、股関節だけに原因があるように感じるかもしれません。しかし、この動作は腰、骨盤、股関節、膝、姿勢や身体の使い方が組み合わさって行われます。
久が原整体院では、痛みのある場所だけで判断せず、いつ・どの動作で困るのかを伺い、姿勢や骨盤、背骨、股関節などの動きを全体として確認することを大切にしています。身体の状態と施術方針を分かりやすく説明し、日常生活で気をつけたい点もお伝えします。
もちろん、身体の動きを確認することだけで関節の病気を診断できるわけではありません。強い痛みや悪化、外傷後の症状などは医療機関での確認を優先し、そのうえで日常動作や身体の使い方について相談したい方は、LINEからお問い合わせください。
身体全体の動きや骨盤については、こちらのページでも説明しています。
よくある質問
靴下が履きにくいのは、変形性股関節症ということでしょうか?
そうとは限りません。変形性股関節症で靴下を履きにくくなることはありますが、症状だけで診断はできません。痛む場所、動かせる範囲、診察や必要な画像検査などを合わせて医療機関で評価します。
痛くてもストレッチをした方がよいですか?
痛みを我慢して無理に股関節を曲げたり、強く伸ばしたりする必要はありません。突然の痛みや悪化、歩行困難などがあれば、まず医療機関へ相談してください。
股関節ではなく、腰や膝が原因のこともありますか?
股関節の周辺には腰や膝もあり、靴下を履く動作では複数の関節が動きます。痛みの場所だけで原因を決めず、必要に応じて医療機関で確認することが大切です。
股関節の動かしにくさを、一人で抱え込まないでください

靴下を履く、靴を履く、足の爪を切る。こうした毎日の動作が少しずつ難しくなると、外出や家事にも影響してきます。症状が続く場合は我慢せず、まず必要な医療機関での確認を受けてください。
そのうえで、日常の動作や身体全体の使い方について相談したい場合は、久が原整体院のLINEをご利用ください。今の困りごとを整理するところからお手伝いします。
参考資料
- 公益社団法人 日本整形外科学会「変形性股関節症」
- 久が原整体院「骨盤はカラダの軸|腰痛・姿勢・歩き方との関係」
- 久が原整体院「Q&A」
※この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、医師による診断や治療に代わるものではありません。症状が強い、長引く、悪化している場合は医療機関に相談してください。





